中学受験、ダイヤグラムの対称
性
ある川のA地から12kmはなれた下流にB地があります。AB間を下図のよう
に往復する船P,Qがあります。船の静水上の速さは同じです。出発して2時間35分後にBから7.2kmのところで2度目に
すれちがいました。船の上る速 さと流れの速さをもとめなさい。
解説
グラフをさかさまにしても、元に戻る。グラフの対称性から、1回め
の出会いはB地から 12ー
7.2=4.8kmの地点となる。このことから、上り下りの速さの比は 2:3となる。またPは1時間35分の間に12km下り
7.2km上った。つまり 道のりの比は 5:3となる。以上を表にまとめると
|
上り |
下り |
速さ |
2 |
3 |
みちのり |
3 |
5 |
時間 |
9 |
10 |
上の表で、みちのり÷速さ=時間 より 3÷2=3/2
5÷3=5/3 3/2:5/3= 9:10 となる。
よって、7.2km上るのに 1°35′÷19×9=3/4時間かか
り 7.2÷3/4= 9.6km/時の速さとなる。
また、下りは 9.6×3/2=14.4km/時の速さで、流れの速
さは (14.4ー9.6)÷ 2=2.4km/時
答え
上り9.6km/時 流れの 速さ2.4km/時
考察
ダイヤグラムが威力を発揮する問題です。ま
た、みちのりの比を速さの比で割って、時間の比を出すことが思い付きにくいかもし
れませんが、表解をふだん使い慣れていれば簡単でしょう。
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