この年の灘の問題は平均点が最近では最低となり、難問揃いだったと言えるで
しょう。
解法を思いつかない問題というのはないようですが、大変ミスをしやすい問題で限られた時間で高得点
をと るの は至難です。
最近「プロ家庭教師が選ぶこの1題」にアップした「継子立て」の問題、2日目の1番に出ました。
次のように、すだれ算をやればいいのですが、途中で迷路に入って
しまう部分があります。
64は最後の周回まで残ることに注意しましょう。
(4)では、16個の整数が残ったので、継子立ての考え方、「2
のn乗個の整数を1番目から1 つおきに
取っていった場合は、最後の整数が残る」ことを使って、16個目の1984が残ります。
2016年灘中
学算数2日目の3番
(1)
と(2)は「光の通ら ない
部分を、(3)は「光の通る部分を求めると簡単です。(3)は正面から見た図を書くのがポイントです。
断 頭三角柱の体積=底面積×高さの平均ですね。立体をちょん切るのが嫌な人にオススメです。
[3] (1)
光の通らない部分は図のように、四
角すい台になるので、 上の
延長部分の体積は、3×3×3÷3=9㎤であり、相似比2:1の3乗比8:1より台部分は9㎤
×(2×2×2−1)=63㎤
立方体の下半分も光が通らないので、6×6×6−63−6×6×6÷2=45㎤
答え 45
(2)
同様にして、光の通らない部分は断頭三角柱となり、
(3×6÷2)×(3+3+6)÷3=36 ㎤
216−36=180㎤
答え 180
(3)
図より、光の通る部分を左部分の断頭三角柱と右部分の四角柱に分ける。
光源の高さ4cmと斜線部の辺3cm:立方体の辺6cmの比1:2から頂点Bから下に
4cmの 所に
影が落ちることがわかる。これより3cm×2=6cm(影の下辺)がわかる。
3cm×8/4=6cm、ピラミッド相似の底辺部分の2:1
から6cm×1/3=2cm 、2cm−1cm=1cmがわかる。
以上から、(3+1.5)÷2×6×6+
(3×4÷2)×(3+3+4)/3=81+20=101 ㎤