灘中学23年度1日目
1.
2. 11の倍数である5桁の整数で、各位の数字がどの2つも異なっているもののうち、最 も大きいものはです。
3. 2つの商品甲、乙があり、利益はそれぞれの原価の12%、22%で、甲、乙ともに、 原価も利益も1円未満の端数はありません。また、甲を1つ売ったときと乙を1つ売ったときの利益は同じです。甲の原価として考えられる金額のうち、最も安 いのは円です。
4. ある仕事を完成させるのに、A君が1人ですると150分、B君が1人ですると60 分、C君が1人ですると100分かかります。この仕事を最初は3人で始めましたが、途中でA君が抜けて、その10分後にB君も抜けて、さらにその30分後 にC君が仕事を完成させました。最初から最後まで3人でした場合に比べて、完成までに必要な時間は分長くなりました。
5. 1円硬貨と、5円硬貨と、10円硬貨と、50円硬貨がぞれぞれたくさんあります。こ れらから必要な枚数だけ取り出して、合計金額を10円にする方法は4通り、合計金額を50円にする方法は@通り、合計金額を100円にする方法は
A通りあります。
6. 時針(短針)と秒針がそれぞれ一定の速さで回転し、正しい時間でちょうど1分ごとに 重なる時計があります。この時計の時針と秒針の回転の向きは正しい時計と同じで、時針と秒針の回転する速さの比も正しい時計と同じです。この時計の1時間 は、正しい時間で 分 秒 です。
7. 図1のように、円周の6等分点に1から6までの番号がついています。6等分点のうち、さいこ ろを投げて最初に出た目の数の番号の点から始めて、さいころを投げて出た目の数の番号の点を順に結んで折れ線を作ります。折れ線全 体が1つの三角形の周になるとき、「折れ線は1つの三角形になる」と呼ぶことにします。たとえば、出た目が順に2,3,4,4,2のとき、折れ線は1つの 三角形になります(図2)。この例のように、同じ目が続いたときは、次に異なる目が出るまで折れ線はその番号の点でとどまることとします。また、 2,3,4,2,4のときも、折れ線は1つの三角形になります(同じく図2)。この例のように、一度結んだ線をもういちど結ぶときも、その線は1本の線で あるとします。2,4,6,4,6のとき、1,4,6,2,1のとき、1,3,5,1,2のときは、それぞれ図3、図4、図5のようになり、折れ線は1つ の三角形になりません。さいころを4回投げるとき、折れ線が1つの三角形になるような目の出方は@ 通り、さいころを5回投げるとき、折れ線が1つの三角形に なるような目の出方は、A 通りです。ただし、さいころの目の出る順序も区別するもの とします。
8. 右の図の三角すいは、面BCDが正三角形で、他の 面はすべて合同な二等辺三角形です。三角形ABC、三角形ACD、三角形ADBの面をそれぞれ㋐、㋑、㋒とします。この三角すいを平らな机の上に、最初㋐ の面が机と接するように置きます。このときのAの位置をPとして、AをPに固定したまま、机と接する面が㋐→㋑→㋒→㋐→㋑→㋒→㋐ →・・・・となるように、この三角すいを机の上ですべらないように転がします。x=60°のとき、三角すいが 6回転がってPのまわりを1周すると、㋐は最初に置いた位置にぴったりと重なります。㋐がはじめて最初に置いた位置にぴったりと重なるまでに、三角すいがP のまわりを2周するような整数xの値のうち、最も小さいものは@最も大きいものはAです。
9. 平面上に3cmだけ離れた2点A,Bがあり、1辺の長さが6cmの 正三角形の板Tを最初右の図の位置に置きます。Tが下の@ABCの順に動き、右の図の位置にもどるまでにTが通過する部分の面積は㎠です。
@ 右に3cmずらす AAの周りに時計の針が回る向きに60°回す
B 左に3cmずらす C Bの周りに時計の針が回る向きに60°回す
10. 右の図 は、3辺の長さが3cm,4cm,5cmの直角三角形2つを重ねて出来た図形です。斜線部分の面積は㎠です。
11. 右の図で、三角形ABCは直角二等辺三角形で、AB、BCの長さは10cmです。辺BCの真ん中の点をMとして、三角形 ABMをAMで折り返してできる三角形がADMです。AMとBDの交点をE、ACとMDの交点をFとします。AEの長さはEMの長さの倍です。また、MFの長さはcmです。
12. 右の図は、たて6cm、よこ4cmの長方形の紙1枚と、直角をはさむ2辺の長さがどちらも 3cmの直角二等辺三角形の紙4枚をはりあわせて作ったものです。ただし、のりしろは考えません。この紙がEFを軸として1回転する間に通過する部分の体 積をV㎤とすると、Vは円周率の倍 です。また、この紙がABを軸として1回転する間に通過する部分の体積をW㎤とすると、Wは円周率の倍 です。
13. 右の図の四角すいは、底面ABCDが正方形で、 OA,OB,OC,ODの長さはすべて等しくなっています。底面の対角線の交点をEとします。AB,OEの長さはどちらも10cmです。OEを4:1の比 に分ける点をP、AEを4:1の比に分ける点をQ、CEを4:1の比に分ける点をRとします。底面と平行で、点Pを通る平面を㋐、三角形OBDを含む平面 と平行で、点Q、点Rを通る平面をそれぞれ㋑、㋒とします。この四角すいを㋐、㋑、㋒の3つの平面で切っていくつかの立体に分けるとき、点Eを含む部分の 体積は㎤ です。
灘中学23年度2日目
1. 上りの貨物列車Aと下りの貨物列車Bが、それぞれ一定の速さで平行に走ってい ます。ある地点PでAとBの先頭どうしがちょうどすれ違い、6秒後にAの最後尾とBの先頭がすれ違いました。さらにその4秒後に、地点Pから150m離れ た地点Qで、Aの先頭とBの最後尾がすれ違い、その後、地点Pから上りの列車の進む方向に78m離れた地点RでAとBの最後尾同士がすれ違いました。
(1)AとBの最後尾同士がすれ違ったのは、先頭同士がすれ違ってから何秒後ですか。
(2)AとBの速さは、それぞれ毎秒何mですか。また、A、Bの長さはそれぞれ何mですか。
2. 3桁の整数で、次のものはそれぞれ何個ありますか。
(1) 3で割り切れるが111で割り切れないもの。
(2) 2と11の少なくともどちらかで割り切れるもの。
(3) 2と11の少なくともどちらかで割り切れるもののうち、3で割り切れ るが111では割り切れないもの。
3. 右の図は、一辺の長さが9cmの立方体で、辺上の3等分点にすべて印をつけて います。四角形ABCD、PQRS、を底面とし、8つの三角形ABP、BPQ、BCQ、CQR、CDR、DRS、DAS、ASPを側面とする立体をVとし ます。
(1) Vの体積を求めなさい。
(2) 立体Vを、4点E,F,G,Hを通る平面で切ります。
(ア) 例にならって、切り口の図を書きなさい。説明はいりません。
例
( イ) 切り口の面積を求めなさい。
4. 下の図 1は、光を通さない5枚の正方形の板でできた、1辺の長さが10cmのふたのない立方体の箱です。正方形PQRSの部分に板はありません。板の厚さは考え ないことにします。この箱を陽の当たる平らな地面に置きました。図2は、この箱とその近くの地面を真上から見た図で、地面には斜線部分のような影ができま した。
(1) 正方形ABQPの板によって箱の内側にできる影のうち、正方形DCRSの板の部分を 解答欄の図に斜線で示し、その面積を求めなさい。説明はいりませんが、面積を求めるのに必要な長さを図に書き入れて下さい。
(2) 箱の内側の面で、陽が当たっている部分の面積を求めなさい。
5. 5個の整数に対して次の@、Aをこの順に行うことを1つの操作Aとします。
@ さいころを1回投げ、出た目の数を5個の整数それぞれにかけます。